日本CHO協会



CHOっとひとこと
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人事の疑問にちょっと一言!「CHOっとひとこと」は、日本CHO協会の3人が、人事について日々思うことを気楽に語るブログです。
2011-04-27 16:04:52
心理学の歴史を振り返ると、心理学は人種差別を促進する働きと、人種差別をなくす働きの両方をしてきた。心理学は個々人、または個々の集団にどのような違いがあって、なぜ違っているのかを研究対象としている以上、避けることができない宿命なのかもしれない。個々人、またはチームの優劣を争うスポーツでも、人種に関して間違った考えが信じられていた。アメリカのジョー・ルイスと、ドイツのボクサーのマックス・シュメリングの1938年のヘビー級世界選手権試合は、人種問題がからんだ試合として有名である。当時、ドイツを支配していたヒトラーがアーリア民族(ドイツなどの主要民族)の優秀さを世界中に証明するために、マックスがアフリカ系アメリカ人であるジョー・ルイスに勝つと言いだしたので、単なるボクシングの試合ではなくなってしまった。ヒトラーの頭の中では、アフリカ系の人たちは人種序列の下位にあった。ちなみに日本人もヒトラーにとっては劣等民族である。試合結果はジョー・ルイスの圧勝であった。ヒトラーはベルリンオリンピックでも、アフリカ系アメリカ人に苦杯を飲まされた。ベルリン・オリンピックの陸上競技男子100メートルで、アフリカ系アメリカ人のジェシー・オーエンスに、ドイツの代表選手が破れた。ある特定の民族が優秀で、ある特定民族が劣等であることなぞ、ありえない話だと思うが、1930年代の世界で、信じる人が多かった。民族に優劣の差があることを科学的な支持をした学問があったからである。優生学である。優生学の基礎を創った学者の中に、心理統計学にも大きな影響を与えたフランシス・ゴルトンがいた。
2011-04-27 16:03:19
効果的なコーチングダイアログについて

 パワフルクエスチョンというのはコーチングダイアログの中で、質問をすることで以下のような効果が期待できる質問のことを言います。
考え方を見直し、問題解決につながる
ある状況に対して、より、建設的になれる
創造性や新たな方法に気づく
問題を苦痛としてではなく、よりチャレンジなもの、機会点ととらえる

少し具体例を考えてみましょう。
ある社員が私のところに相談に来たという設定です。その社員は直属の上司とそりが合わないようで、上司に対しては「自分の仕事を理解していない、サポートもない」とかなりの不満を持っているようです。もちろん上司にも問題はあるのでしょうが、この社員にも問題がありそうです。コーチングの目標は「この社員が自分で解決策を見いだせるような行動に動かすことです」

 そこで次のような質問をした場合、そのパワフル度を考えてみましょう。

「なぜあなたの上司はあなたのサポートをしないのでしょうね?」あまりパワフルではないですね。この問いかけだと、表面上の答えしか戻ってこない可能性が高いですね。例えば、「私のことが好きだから、とか、気に入らないから」といった理由です。

では、「どうしたら、あなたの上司はあなたの仕事の中身を理解できると思いますか?」一見よさそうに思いますが、上司のサポートを得るためにはどうすればよいかが抜けていますし、仕事の内容を理解してもらうために、この社員がどのような働きかけをすればよいかを考えさせる質問にはなっていません。

次に、「どうすれば、上司に対してあなたの日々の仕事の内容を知らしめることができて、あなたの仕事をよりサポートしようという気持ちにさせることができますか?」これはパワフルな質問です。あなたがどのように働きかければ上司のサポートが得られるのかを聴いていますから、この社員の具体的な行動を引き出すことになります。より前向きで建設的な視点を得ることができるはずです。

 パワフルクエスチョンは非常に有効なツールですから是非習得してください。
2011-04-26 18:43:51
昭和11年発行の「学習百貨事典」という本がある。そこに朝鮮の人々に関する記述がみられる。項目は「朝鮮族」である。そのなかに「進取の気象に乏しかったが、大和民族の指導を受けて面目が改まった」と書いてある。私は日本の企業が韓国企業にどうすれば勝てるかというテーマで本を書こうともって、韓国のことをいろいろ調べた。変化を好み、新しいものをどんどん取り入れることに関して、韓国のほうが、現時点では、日本よりも1枚上手であるというのが、私の結論である。古い百科事典と、私の結論は完全に逆である。根拠となる考え方もまったく違う。昭和11年の百科事典は、当時のナチズムの影響があったのか、民族的資質の優劣論がその根底にある。それに対して、私の結論は、韓国と日本が置かれた政治的、経済的、地理的な要因が大きく影響しているという考えをもとにしている。今日、韓国が日本よりも経済的に元気な原因は、韓国人が日本人よりも危機意識を強くもっているからであり、その危機意識は、北朝鮮との緊張関係から生まれていると思われる。日韓の間に民族的資質の優劣などないと私は強く信じている。
その議論は脇に置いて、昭和11年の学習百科事典に話を戻そう。昭和11年の日本では、朝鮮の人たちを日本人が見下す風潮があったことを如実に物語っている。これから書こうとしている、アメリカの心理学史のなかで、勇気ある人々が人種差別を戦った物語は、対岸の火事として捉えてはならないと思う。私たちも、20世紀初頭のアメリカ人と同じような根拠のない偏見にとらわれていたのである。悲しいことに、アメリカと日本に、今でもそのような偏見が残っている。
2011-04-26 18:40:23
効果的なコーチングダイアログについて

今週は「なぜ」の使い方について考えてみましょう。

私自身の経験からすると、コーチングで相手の方から話を聞き出して、本当の理由を探ったりするときに、いきなり「なぜそんなことをしたのですか?なぜそういう方法を選んだのですか?」と聞くと、話がそこで凍りついてしまうことがあります。

ビジネスの問題解決という観点から、問題と原因を探るような場合には「なぜなぜ分析」を行います。つまり、なぜを5回繰り返すと必ず「問題の本質にたどり着くことができる」という意味です。こういった場合には積極的に「なぜ」という質問をくり返せばよいのですが、1対1のコーチングダイアログの中では、できるだけ「なぜ」という質問は避けたほうが良いです。

 なぜコーチングダイアログの中では「なぜ」という質問を避けたほうが良いのか?それには主に2つの理由があります

相手にプレッシャーを与えることになります
論理的な返答を要求されると感じます

具体例を考えてみましょう。「なぜ〜ができないの?」などと子供に向かっていうと、子供は追い詰められた気持になるものなのです。こういった状態では決して相手に気を許せる状況ではありませんから、その後で別の質問をしたとしても子供が素直に答えてくれることはないでしょう。しかし、同じことを探ろうとして、例えば、「〜ができなかったんだね。どんな理由が考えられる?」あるいは「どこまでがわかって、どこからがわからなった?」っと聞いてあげると何らかの答えが返ってきやすくなります。

 また、「なぜ」に答えるためには「何故ならば〜だから」という明快なロジックを自然と要求されることになりますから、自分自身でも理由が明確でない限りは非常に答えにくいものなのです。

 要はコーチングダイアログでは、相手の方にプレッシャーを感じさせない、応えやすい質問をすることが大切なのです。
2011-04-25 18:30:43
レタの研究を現代にあてはめると、女性が社会に進出して、企業で高いポジションにつき、ばりばり仕事をする時代になれば、女性が知能が高いかどうかは、美人かそうでないかよりも、重要な意味を持つようになった理由がよくわかる。女性が聞けばかんかんになって怒るかもしれない。私が高校生のときの話である。私が学んでいた天王寺高校は、大阪では指折りの進学校だった。当時は男子学生が70%くらいで、女子学生は30%くらいしかいなかった。女の子はそれほど勉強などしなくてもよいと世間では思われていた。したがって天王寺高校に入学した女子生徒も、大学を卒業したら結婚するのが普通だったので、今のように社会でばりばり仕事をしてやろうと思っている人はあまりいなかった。これからの時代は女性も手に職をつけたほうがよいという先進的な親は、医学部か薬学部へ娘が進学することを希望していた。それも、結婚をしたら家庭に入ることが前提で、結婚後も働かねばならないと考えていた親は少なかったのではないだろうか。天王寺高校の女子学生は結婚にはまったく困らなかった。大学を卒業したとたん、嫁入り先は引く手あまたなのである。極めて生物学的な理由である。天王寺高校に入学できるくらいだから、頭はよい。頭がよい母親から生まれる子どもは頭がよいに違いないと考える親が多く、自分の息子の嫁にぜひと、高校時代の担任のところにつてをたどってどんどん依頼がくると、高校の恩師から私は直接聞いた。見方によれば、ひどい女性差別である。馬や牛のタネづけと変わらない。こんな話が実際あったのも、女性自身が能力があるのかどうかを当時の日本社会はあまり問題にしていなかったからであろう。レタが研究していたのは、それよりも50年以上前の話で、アメリカでも、もっと女性に対する偏見は強く残っていたに違いない。
2011-04-25 18:29:13
効果的なコーチングダイアログについて

 大震災から1カ月がたちました。現地では復興に向けた様々な活動が展開されているようです。しかしながら、福島の原発では今もクリティカルな状態が続いているようです。早く沈静化してくれることを心より祈っております。

 コーチングダイアログの効果的な進め方という観点でこれまで進めてきましたが、今日は「質問力」について深く考えてみたいと思います。コーチングでは相手のコーチイの言うことを深く聴くことと、上手な質問を投げかける事によって問題の解決へと結び付けてゆきます。これまで何度か「質問力」について述べてきましたが、ここで一度まとめてみましょう。

オープンエンドクエスチョン
相手がYesあるいはNoで答える事が出来ない質問。目的は多くの情報を集める事です。

この件についてはどうなっていますか?
これはどういうことですか?
その時にどの様な感じを受けましたか?

クローズトエンドクエスチョン
相手が、YesあるいはNoで答える事ができる質問。目的は相手に対して、何かを確認して、問題点を絞り込んだりするときに使う。

この通りに進めて良いですか?
これはこういう意味で言われたんですよね?
これはいいと思いませんか?

シンプルな質問と複雑な質問
質問はできるだけシンプルでフォーカスされたものでなければなりません。相手の方が、答えやすいようにリードしてあげるのが質問の最も大切なことです。もし長くて複雑な質問を投げかけると、相手の方の思考回路は複雑になり、自分の意見をまとめにくい状況になり、効果的なダイアログができなくなります。

 次回は「何故?」の使い方と「Powerful Question」についてまとめます。
2011-04-15 17:41:30
レタは、13歳まで女性は、知恵遅れの施設に収容されなかったと考えた。言葉を変えれば、女性は13歳まで、知恵遅れでも、役に立つ存在であったので、施設に入れる必要がなかったと彼女は解釈した。なぜなのだろうか?20世紀の初頭のアメリカでは、女性はまだ社会に進出していなかった。たいていは自分の家庭で家事仕事を手伝っているか、よその家庭で、掃除や子守などの単純労働に従事していた。これらの仕事は、誤解を恐れずに言えば、高度な知能を必要としない仕事である。それに比べ男性は、小さなときから工員になったり、店員の奉公をしたり、学校に行ける子どもは高等教育を受けるために競争が始まっていた。つまり知能の発達が遅れると、仕事に支障をきたしたり、勉強についていけなくなるなどの症状がはっきりとでる社会的な状況に置かれていた。見方を変えると、男性にとって知能の発達が遅れると、生存そのものが脅かされる(働かく場所が限られていて、お金が稼げない)が、女性の場合は、知能の発達の遅れは、生き死に関してそれほど大きな問題にはならなかったとも言える。レタは主婦の仕事も、高い知能を駆使しなくても十分にやっていける仕事と考えていた。それに関して私も同感するところがある。私の妻は社会で働いた経験がない、典型的な専業主婦である。子どもが結婚して巣立ったあと、ときどきひどく落ち込んで、「私がこれまでの人生で何をしてきたのだろう。私が生きた証は何もない。毎日皿を洗い、衣服を洗濯し、寝るだけの毎日だ」と嘆くことがある。私は人の生きがいをサポートするカウンセラーなのだが、妻のために何もサポートができない無力感にとらわれる。たしかに専業主婦の仕事は単純なものが多い。
2011-04-15 17:38:51
前回はPushスタイルについて少し触れましたが、Pushスタイルというのは、どちらかというと、指示的な表現を用いるということです。

ただ、この指示的というのも、相手のレベルに合わせて、非常に強い支持的な会話から、少しずつ相手の意見を反映させるような会話のレベルに変わってゆきます。例えば、「意欲先行タイプ」の人たちには、指示的ではあるが、同時に、自分自身で解決法を考えさせるという会話も必要になります。そして、左端のPullになると、「コーチングマトリックス」の「スキル先行タイプ」や「自律タイプ」の人たちに対するコーチングに移ってゆきます。つまり、経験も知識も十分にあるので、できる限り「本人に考えさせる機会を提供し、自分自身のコミットメントを構築する」というアプローチに変えてゆく必要があります。

 だからこそ、コーチは普段からコーチイの行動をよく観察しておく必要があるのです。

 以下に非常にPush的なアプローチからPull的なアプローチに移ってゆく会話の例をあげておきましたので参考にしてください


・ここは具体的に〜と書いたほうがわかりやすいよね
・この部分については以前〜の方法でうまくいった事があった。そうしてみたらどうかな
・この部分については〜のほうが良いと思うけど、君はどう考える
・この部分について私の経験を踏まえて一緒に考えてみよう。まずこれについてはどう考える
・これについて、君の考えを聴かせてほしい

少しずつですが、トーンが変わってきているのに気づいていただけましたか
2011-04-14 16:22:03
効果的なコーチングダイアログについて

 東北関東大震災から2週間がたとうとしていますが、時間がたつにつれて地震の被害が甚大なものであったことが明らかになってきています。改めて、今回の地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞いを申し上げます。

さて、先週はGROWモデルの「Goal」と現状、「Reality(現状)」の話をしました。Goalのあるべき姿を明確にするためには、コーチがコーチイにどうなって欲しいのかを明確にすることが必要ですし、そのためにはコーチはコーチイの普段の行動を良く観察しておく必要があります。

時にはコーチイ自ら、「実は〜の件でどうしてもうまくいかないので相談に乗って欲しい」といわれることもあるでしょう。こういった場合にも、コーチイにとっての現状と目指すべき姿とはどういった状態であるのか?を聞き出すことは大変重要です。そしてこういったケースで良くあるのが、「問題が実はコーチイの行動にある場合が多くあります」。このときに普段のコーチイの行動を良く観察していないと適切な質問ができないために、せっかくの改善の機会を取り逃がすことになってしまします。

 あるべき姿を明確にしたら、どうやって、そのあるべき姿に近づけるのかを導き出さなければなりません。この部分の話し合いがGROWモデルのOptionになります。要は様々なアプローチの中からベストなものを選ぶという戦略的な作業です。このOptionを探り出す話し合いで注意しないといけないのは、以前ご紹介した「コーチングマトリックス」の4つの事象の中で、コーチイがどこにいるのかという点です。なぜならば、コーチイのレベルに合わせて、コーチングのスタイルをPushに重きを置くのか、それとも徹底して Pullのスタイルを用いるのかを決めなければならないからです。




右端にPushがあり、左端にPULLがあります。PUSHとしての傾向が最も強いケースとしては「〜をこういうやり方でやりなさい」とか、「〜したらできるのにどうしてやらないの」とかいったような会話です。どちらかというとコーチイのスキルがまだ未熟な時に「成功体験をうまく積ませよう」といった場合には有効なスタイルといえるでしょう。
2011-04-14 16:21:12
私は若いころ、事業に失敗して、財産を失くした体験があります。経営していた会社が閉鎖に追い込まれました。住む家も失くしましたので、親戚の家に一家で世話になって暮らしていました。そのとき、一番ありがたかったものが、別の親戚からもらった「倒産見舞い」と書かれた袋に入った10万円の現金でした。40年前の10万円ですから、今なら30万円くらいの値打ちがありました。「倒産見舞い」を贈ってくれた親戚は関西地方で、長く事業をやっていて、関西の商売人には、事業に失敗した人に「倒産見舞い」をする風習があるのだと聞きました。被災者の方は家、財産だけでなく、親しい人が亡くなっていますので、その苦しみは倒産の比ではありませんが、今後の生活を考えたとき、手元にまとまった現金が必要です。さらに必要なものは、安定した、やりがいのある仕事です。私たちビジネスパーソンが貢献できるのは、まさしく安定した、やりがいのある仕事を少しでも増やしていくことだと思います。
倒産して失業生活を送っていたとき、一番苦しかったのは、家族のために何もしてやれないという思いです。さらに、追い打ちをかけるように、仕事がないと、自尊心やセルフ・エフィカシー(自己効力感)が下がります。被災された方のなかには、家族や同僚を亡くされ、自分が生き残ってしまった罪悪感を抱いている人もおられるでしょう。私は大きな災害にあって、家族を亡くした体験がありませんので、生き残った罪悪感を体験したことはありませんが、とてもつらい毎日をすごしておられると推察しています。苦しんでいる方々をサポートする方法はさまざまですが、CHOができることは、やりがいのある仕事や、やりがいのある職場を創出して、雇用を拡大することだと思います。CHO研究会のメンバーが力をあわせて、よい企業を育てましょう。私たちは、残念ながら、震災に遭われた方のすべての苦しみをサポートできませんが、「暮らしが成り立つための仕事を創りだす」ことはできます。

CHO(チーフ ヒューマン オフィサー)は日本CHO協会の運営主体である(株)パソナの登録商標です。
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